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2011年4月27日

ハーレーの点検整備と3年保証!

メーカー保証期間中です。ご安心ください無償修理で治せます」。こう対応できるお客さんのハーレーダビッドソンは、正規ディラーでキチンと定期点検を受けている方に限られてしまう。そして、お客様自身による車両の健康管理(点検整備)はかかせませんシーズン最中の今、あえてこの重要性についてお話しよう

ハーレーに限らず、すべての車両には「道路運送法」があり、点検整備をして使用するという、“オーナーとしての義務と責任”を知っておきたい。    dsc00031

新車標準状態での使用状況がメーカー保証の前提となる

新車をお求め以降、乗りっ放しで(乗らないでいても)一度も点検整備を受けず不具合が生じた時、以下のことが明らかになり実施されていない場合は保証修理が出来ないことがある。ハーレーオーナーに守っていただく事は次の通りです。

①取扱説明書に示す取扱い方法に従って使用する

②不正改造車となる部品などを換装して使用しないこと

③法令およびメーカーの指定する点検、整備を実施すること

④指定する定期交換部品、および油脂液類を使用することdscn3969-3

【心地好いエキゾーストサウンドも違法改造となればNGだ】

1990年代とは道交法や騒音規制など、法的な環境が大きく変化。その中で難題のマフラー問題がある。けたたましく邪悪な爆音をまき散らして街中を走行するバイクに、目はもちろん耳までも覆いたくなる。昔からオートバイのイメージを損なっている最大の原因という事実を考えなくてはなりません。乗ってる本人は気持ち好いかも知れないけれど、「うるさいっ」と感じている人にとって音の暴力と同様なのだ。

お気に入りのいい音でも、それが違法ならば法的適合に改めらなければならない。我々正規ディラーは、それを率先してリードする立場にある。           dsc00033メーカー保証(無償修理)に話しを戻そう。新車購入後、いわゆる正規ディラー以外のカスタムショップ等に於いて、チューンナップの名のもとに、PCMや点火系を改造する方が少なくない。その後にオイル漏れや、エンジン不具合が発生した場合、チューンナップが直接的な部位にあるなしに関らず、正規ディラーでは基本的に保証対象修理として受けられないことを知っておこう。

つまり上記の①~④項目がこれに該当する。それらの不具合が発生して「3年間以内のメーカー保証修理」を主張しても出来ない相談となる。それまでの整備履歴をディラー・HDJでは保存しており、いわゆる点検整備の足跡がないことには保証修理の対象とならないのだ。

昨年のことだが、タイヤ交換をクルマの修理工場に依頼したユーザーのハーレーが点検で当店工場へ入庫した時のこと、ドライブベルトにあそびが無くテンション限界だった。その危険な状態にサービス工場全員が驚いたものだ。同じ整備でもクルマとハーレー、正規ディラーへの徹底したHDJ技術指導プログラムは「信頼」の世界がまるで異なる。dsc09984

ここ10年間で、すっかり様変わりの「騒音規制と排ガス規制」それを環境変化と呼んでもいい。お客様も、ディラーも社会の変化に対応して行かなければ、この素晴らしい趣味と仕事を生かされない。

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