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2011年8月28日
勝手なオートバイ世界遺産④!
この「勝手なオートバイ世界遺産④」を書こうとした矢先、ショックなニュースが入ってきた。8月26日『ヤマハ発動機』が【日本国内2輪開発の中止】を発表。250cc以上の中型・大型2輪車の国内専用開発を打ち切る。「セロー250」や人気の「SR400」の生産は継続する。
このニュースに、小生は衝撃と共にオートバイの世界にも“昭和の終り”となにか寂しい想いが走った。銘柄や国を超えてオートバイが元気に活きてきた時代がある。それを語り継ぎ伝えたい往年の名車たちだ。
【SR400を進化させたスタイリッシュなSRX400】
1985年春、ヤマハ・SRX400/600が発売された。SRの持つ単気筒エンジンや軽量な車体を継承しつつも全てが新デザイン。小さなパーツも機能美に輝いていた。SRが男性的、SRXは「キレイな女性」のよう。その端麗なSRXを駆り、早く峠道を走ってみたいと強く思った。
【CB400F・4気筒時代のフロンティア的マシン】
ホンダ・CB400Fは、発売当初「408cc」エンジンを搭載していたが、免許制度の変更により「中型2輪限定免許」で400cc上限となった。それに対応してエンジンを「398cc」にスケールダウンし継続生産。このCB400Fは、1974年秋発売だが人気が沸騰したのは1981年以降、中型2輪免許が教習所での「実技免除制度」の適応からである。それだけ大型オートバイ需要は、免許制度に大きく影響されてきた。CB400Fから「集合マフラー」が新車へ初めて標準装備された。すでに1980年初頭のアフターマーケットでは「ヨシムラの集合マフラー」が圧倒していた。 【スズキ・GSX1000S 刀/KATANA】 この「カタナ」が登場した時、”オートバイデザインの刷新と超越”を感じ、衝撃さえうけかつて無かった全容に注目が集まった。それは宇宙的で空を翔るイメージを湧かせた。初めてそのシートに腰を下ろしハンドルグリップを握った時、股間からヒザまでガソリンタンクとシートをホールドできるライディングポジション。自分仕様にあつらえたかのようなフィット感は“箱根ターンパイクを攻めたい”と浮き足たった。当時の2輪メーカーは、次々に新機構を導入した時期。この「カタナ」からフロントフォークに装着された「セパレートハンドル」は、公道仕様として初めて使用されたが警察の取り締まり対象となり、あの「カタナ狩り」はこれから始った。
【初めて乗ったハーレーダビッドソン・ショベルエンジン】
その時代、小生が初めて乗ったハーレーダビッドソンは「ショベル・ヘッド1200エンジン」のローライダーである。それまでのオートバイはエンジンをレッドゾーン直前まで回す、限界域での乗り方だっただけに、これを伊豆スカイラインに持ち込んだ時“回らないエンジン”に愕然とした。さらにバンク角が極端に浅く、左右どちらも直ぐに車体やエンジンケースが路面に接触、当時の小生の感覚とオートバイとしての価値観は“最低なマシン”だと決めつけた。ところが現在、ハーレーをこよなく愛するハーレーダビッドソン正規ディラーのショップマスターであり、ハーレー乗りだ。それまでの歩み、永い話しはまだまだ続く!
「勝手なオートバイ世界遺産⑤」にもご期待ください。前号③をご覧くださった読者から「あの年代が懐かしく毎号楽しみにしています」とコメントをメールで戴いた。小生の勝手な思いのブログながら励みになり嬉しかった。