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2012年3月24日

類似品等に未来はない!

「サトウの切り餅」を巡る特許権侵害訴訟。競合する他社の特許権を侵害していると認めた判決を踏まえ、製造・販売の差し止めと製造装置の廃棄のほか、約8億円の支払いを命じる判決が出た。小生はニュースで知った程度で、この裁判の最終結果を追うつもりはないが、ここ数年顕著に見る「知的商権」その法廷闘争が増えてきた。

【ハーレーダビッドソン・ワイドグライド/亀戸カスタム】

このところ、我がハーレーダビッドソンを含むモーターサイクル業界でも、「純正部品の個人輸入代行」でのトラブル、類似部品販売で法的手段に持ち込まれるケースや、商権侵害も耳にすることが少なくない。世界各国のHD正規ディラーは、新車はもちろん純正部品なども、それぞれの国内販売(法順守から)に限定されている。正規流通品は、保証制度やアフターサービスなど、結果的にお客様を守り続けるものなのだ。                  【ハーレー純正・ジェットヘルメット】

流通事情など、業界知らずの人がこれらへ手を出しているようだが、冒頭の裁判結果をどう見ているのだろうか。しかし、平行輸入はどの業界であれ国際商品の宿命で、個人が自由に消費するものだから無くならない。但し、WEB通販などで広く小売するとなると話は違ってくる。時々持ち込まれるそれらで買った「部品の不適合と不揃い」。そのユーザーも困っているが他所で買ったモノに責任はとれない。我々もお気の毒としか言いようがない。

インターネットなどを介して、ボーダレスな世界の情報をユーザーは知り得る。そこで発生する為替や流通を前提にメーカーは市場を見ながら、「平行輸入品よりも結果的に正規品がお得」であることを、ユーザーの立場に立って訴求してゆくべきだろう。されど、そんな業者の存在が、当店の商権侵害と見なした時にはキチンとした対応をしないといけない。

 【2012年も続々と登場する純正カスタムパーツ】

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