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2011年7月6日
ブレーキオイルも鮮度だ!
東京は毎日暑く30℃以上だ。今度の10日(日)「涼しい高原に行こう」とマスツーリングを募集したら75名の参加申込を頂いた。ツーリングを前に点検入庫が続く、その車両の中に少ないながらも見られる「ブレーキの不具合」。長い期間「点検整備」をしていない車両にその症状は顕著だ。 【べーパーロック現象は恐い】 説明すると、ブレーキで発生する熱により、フルード(ブレーキオイル)に混入した水分が沸騰して気泡が発生する。この気体の圧力は、温度の変化にともない圧力の変化が生じ、すなわちブレーキをかけても弱い制動力しか働かず、危険な状態となる。この状態を「ベーパーロック現象」という。脅かすつもりはないがその前兆は測定器で診るとこうなる。
【新しいブレーキフルードにはグリーンランプが点灯】
ブレーキフルードの交換目安は1年後もしくは1万㌔。ここで交換をおすすめしたい。極端な現象を先に言えば、ブレーキフルードに混入した水分は、ブレーキを構成する金属を腐食させる原因になり、極端なブレーキ性能低下を起こす。つまり、かけても効かないブレーキとなる。
【ブレーキフルード1年後のイエローランプ至近交換サイン】
ハーレーにとっても、「走る・曲る・止める」3つの基本性能をいつも100%発揮すべきであり、それが“当然の機能”でないとバイクじゃない。 【2年後の状態はレッドサイン交換が点く】
ハーレーダビッドソンを永く乗ってきたライダーは、エンジンオイルとブレーキオイルは鮮度が決め手と知り、そして「走る・曲る・止める」3つの基本性能のうち「止る」が一番大切だと判っている。